【手袋の日】そろそろ手袋が必要になる日が設定された!

11月23日は「国民の祝日」の「勤労感謝の日」である他、「手袋の日」でもあります。そろそろ手袋が必要になる季節に向けて、「日本手袋工業組合」が「勤労感謝の日」を記念日として設定しました。

「手袋の日」を制定した「日本手袋工業組合」は、昭和13年(1924年)1月8日に「香川県莫大小(メリヤス)工業組合」として設立されました。香川県は、東かがわ市を中心として、日本の手袋の9割ほども生産している、有数の手袋の産地なのです。

「日本手袋工業組合」の現在の取扱い品目は、縫ドレス手袋・UV手袋・縫作業手袋・革ドレス手袋・スキー手袋・ゴルフ手袋・オートバイ手袋・バッティング手袋・マリーン手袋・袋物小物・袋物・編ドレス・ニット製品・のびのび手袋・ソックスカバーとなっています。

歴史を遡ると、明治21年(1888年)から大阪でメリヤス手袋の縫製を行なっていた香川の人の話まで行き着きます。その人と言うのは現在の東かがわ市白鳥のお寺の副住職だった人で、なんと”駆け落ち”して大阪へ行き、そこでメリヤス手袋の製造を始めたのでした。

その製造技術が香川県白鳥村出身の棚次辰吉(たなつぐたつきち)へと伝授され、明治32年(1899年)に東かがわ市松原に工場が作られたのです。その後東かがわ市には手袋産業が集まり、国内最大の産地になっていったのです。

昭和22年(1947年)3月1日に「四国莫大小工業協同組合」の結成、3月25日に「日本メリヤス工業会」設立、昭和37年(1962年)8月25日に「日本手袋工業組合」結成と発展を続け、昭和48年(1973年)1月18~26日には東南アジア諸国に手袋企業進出のための調査団を派遣もしました。

「手袋の日」が制定されたのは昭和57年(1982年)で、その日付は手袋が必要になる時期で、休日である日ということで検討し、「国民の祝日」の「勤労感謝の日」の11月23日を選定したのでした。

平成26年(2014年)、「日本手袋工業組合」が旗振りし、「伊藤忠ファッションシステム」がサポートして、明治21年(1888年)から続く香川県東かがわ市の手袋の歴史を未来へと広げるため、「1888手袋ラボ」というプラットフォームを立ち上げ、「香川手袋」というブランドが生まれました。

11月23日の出来事としては、ポーランド大公レシェク1世の暗殺(1227年)、蝦夷国松前藩の藩主に松前高広が襲封(1648年→慶安元年10月9日)、大井憲太郎らによる大阪事件(1885年)、雑誌『ライフ』の創刊号発売(1936年)、イギリスのSFテレビドラマ『ドクター・フー』の放送開始(1963年)などがあります。

ちなみに11月23日は「勤労感謝の日」・「手袋の日」の他に、「外食の日」・「ゲームの日」・「Jリーグの日」・「いい家族の日」・「いい夫妻の日」・「いい兄さんの日」・「いいふみの日」・「カキの日」・「ワーク・ライフ・バランスの日」・「ふみの日」・「歩民(府民)の日」・「踏切りの日」・「天ぷらの日」などに設定されています。