【スナックの日】夏至を祝った習慣がお菓子の記念日になった!

6月21日は「二十四節気」の「夏至(2017年)」である他、「スナックの日」でもあります。夏至のお祝いで、「カクショ」というお菓子などを食べる「歯固め」という習慣から、お菓子の記念日になったのです。

「夏至」の日は、北半球では最も昼の時間が長くなり、年によって変動はありますが大体6月21日頃にあたります。豊作を祈願して、新小麦を使って焼餅を作って神様に供えるという風習があります。

「歯固め」とは、主に一年の始りの「元日」に歯の根を固めて、一年間健康に過ごそうと祈念することで、固い食べ物を食べる行事です。その食べ物は、栗・カヤ・大根・串柿・カブ・スルメ・昆布などです。

東日本では、6月1日にも「歯固め」を行なう所があり、この行事のために正月の餅を干して固く保存しておくと言います。中には、夏至のお祝いとして「角黍(かくしょ)=粽(ちまき)」や固くなった正月の餅を食べる所もあります。

「スナックの日」は、この夏至の「歯固め」に由来しており、スナック菓子メーカーが始めたとされています。スナック菓子と言えばチップ・フライ・パフなどですが、どれもそれほど固い食べ物ではないので、「歯固め」の風習というよりは焼餅を神様に供える風習に近いと思います。

「チップ」は、最もポピュラーなスナック菓子と言えるでしょう。原料を薄く揚げたもので、チップと言えばジャガイモのポテトチップが真っ先に頭に浮かぶところですが、サツマイモやトウモロコシを使ったものもあります。

「フライ」は、原料を比較的厚めに切って揚げたり、原料の粉を湯に溶いて発酵させたものを揚げたりしたもので、どちらかと言うとこのタイプが「歯固め」の食べ物に近いかもしれません。

「パフ」は、焼成する時に空気を入れて独特の食感を持たせたもので、トウモロコシを使ったコーンパフが最も一般的でしょう。「パフ」とは「膨れる」という意味で、駄菓子では「ポン菓子」・「ドン菓子」などとも言います。

「スナック菓子」は塩分・脂肪・カロリーが高く、その他の栄養価が少ないという問題があります。お菓子の業界ではこの対策として、減塩・ノンフライ製法・低カロリーのこめ油の採用などで対処していますが、食べる方としてもその量を抑えるなどの調整が必要です。

6月21日の出来事としては、応仁の乱勃発(1467年→応仁元年5月20日)、本能寺の変(1582年→天正10年6月2日)、アイヌ民族の一斉蜂起(シャクシャインの戦い・1669年→寛文9年6月4日)、アメリカがハワイ共和国を併合(1898年)、清国で義和団の乱勃発(1900年)などがあります。

ちなみに6月21日は「夏至(2017年)」・「スナックの日」の他に、「健康住宅の日」・「難民の日」・「ペパーミントデー」・「世界音楽の日」・「ヨガの国際デー」・「ふれ愛交番の日」・「漬物の日」・「キャンドルナイトの日」・「冷蔵庫の日(夏至)」・「がん支え合いの日」などに設定されています。