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【ノストラダムスの日】この日、一世を風靡した予言集は出版された!

5月4日は「国民の祝日」の「みどりの日」である他、「ノストラダムスの日」でもあります。1555年5月4日、世界中で220種以上もの版が出て、一世を風靡した予言集初版『諸世紀(誤訳)』が出版されました。

ノストラダムスの大予言を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。有名なのは、1999年の7月に世界が滅亡するっていうアレです。借金地獄の僕はちょっとオーっと思った記憶があります。

1503年12月14日、後に「ノストラダムスの大予言」で一躍有名人となるミシェル・ド・ノートルダムが、フランス南部のサン=レミ=ド=プロヴァンスに生まれました。職業が多義に渡り、医師・占星術師・詩人・料理研究家として行き、ペンネームを「ノストラダムス」としていたのです。

1518年頃はアヴィニョン大学で自由七科を学んだとされ、1521年からは各地を遍歴して1529年まで薬草の採取とその関連知識の収集に努めています。そして、1529年10月23日、ミシェルはモンペリエ大学医学部に入学するのでした。

ミシェルの初めての結婚は1531年のことでしたが、1530年代後半にその妻と子をペストで亡くします。1547年11月11日、再婚したミシェルは1549年頃から暦書類を刊行するようになり、初めて「ノストラダムス」というペンネームを使うようになりました。

1555年5月4日、2つの散文による序文と四行詩「百詩篇集」からなる、「ミシェル・ノストラダムス師の予言集」の初版が刊行されました。この時の詩篇は642篇で、ノストラダムスが亡くなってから、アンリ2世への献辞(第二序文)と四行詩3百篇が増補出版されたのです。

ノストラダムスを予言者として論じる人々は、この詩篇が16世紀以降の未来の出来事を予言しているとして、数々の的中例を喧伝しています。しかし、その的中例は、ノストラダムスの予言を信じない人々にとっては、単なるこじつけの解釈と見られているという面もあります。

詩篇1巻35番”若き獅子が年老いた獅子を乗り越えるだろう”がアンリ2世の死(1559年)、詩篇9巻49番”ロンドンの上院は彼らの王をしなせるだろう”が英国王チャールズ1世の処刑(1649年)、詩篇7巻80番”西方はブリテンの島々から自由になり”がアメリカ独立戦争(1776年)などが的中例と言われるものです。

他にも、ナポレオンの出世から失脚(1815年)まで、海王星の発見(1846年)、パスツールの業績(1822-1895年)、潜水艦・航空機・ラジオ放送(或いはレーダー実用化)・ロケット・原子力の実用化などの20世紀の技術革新が予言されたとしています。

最も話題となった予言は、”1999年7の月に恐怖の大王が来るだろう”という明確な時期が入ったもので、人類滅亡の予言として一大ブームとなりました。結局、1999年7月に人類は滅亡せず、社会的な大事件を起こした新宗教を誕生させてしまったという指摘もあります。

5月4日の出来事としては、物部守屋による仏像・寺院などの焼打ち(585年→敏達天皇14年3月30日)、薔薇戦争のテュークスベリーの戦い(1471年)、江戸幕府が築地に軍艦操練所設置(1856年→安政3年4月11日)、アル・カポネのアトランタ刑務所収監(1932年)などがあります。

ちなみに5月4日は「みどりの日」・「ノストラダムスの日」の他に、「ラムネの日」・「ファミリーの日」・「競艇の日」・「名刺の日」・「音楽の日」・「植物園の日」・「エメラルドの日」・「InternationalFirefighters’Day」・「スター・ウォーズの日」などに設定されています。