【羊肉の日】ジンギスカン普及の為の語呂合わせ(ヨーニク)

4月29日は以前は「国民の祝日」の「昭和の日」であった他、「羊肉の日」でもあります。「羊肉の日」はジンギスカン普及の為、「ジンギスカン食普及拡大促進協議会」が羊肉(ヨーニク)の語呂合わせで作りました。

羊肉の呼び名は、生後12ヶ月以下程度のものを「ラム(仔羊)」、それより年取ったものを「マトン」といいます。厳密には、永久門歯の無いものが「ラム」、雌か去勢済みの雄で永久門歯が2本以上あるものを「マトン」と呼ぶのです。

「ジンギスカン」という呼び名は、モンゴル帝国の初代皇帝チンギス・カン(ジンギスカン)の逸話や、北海道を通ってモンゴルに逃げジンギスカンになったという源義経の伝説を基にしたとも言われています。

大正14年(1924年)、北海道での綿羊飼育は明治時代から肉用されていたことから、全国の4割を超えるまでとなっていました。

大正15年(1925年)、主婦の友社の『素人の出来る支那料理』という本に、初めて「成吉思汗(じんぎすかん)鍋」という言葉が登場します。これは支那(シナ・中国などの通史的呼称)に住む日本人が命名したものでした。

昭和11年(1936年)、東京都杉並区にジンギスカン専門店の第1号「成吉思荘」が開店します。北海道での最初の店は札幌の「精養軒」で、昭和21年(1946年)のことでした。

平成15年(2003年)11月18日、北海道のジンギスカンとそのタレのメーカー、ジンギスカン料理店・羊肉卸業者・肉屋・酒造業などが、ジンギスカンと羊肉を普及拡大するために、「ジンギスカン食普及拡大促進協議会」が発足しました。

平成16年(2004年)3月23日、羊肉(ヨーニク)の語呂合わせとした4月29日を「羊肉の日」とすることが、「日本記念日協会」によって認定されます。4月27日、「羊肉の日」の記者発表が行われ、会の目的である道民・道外へのジンギスカンと羊肉の普及拡大が進められたのです。

10月22日には、ジンギスカンが「北海道遺産」に選定され、翌年2月7日にはさっぽろ雪まつりの会場で、「ジンギスカン新聞」が発行されます。

平成17年(2005年)9月16日~19日、会の発足した札幌の「羊ヶ丘レストラン」で「ジンギスカンサミット」が開催されました。16日は前夜祭と観光大使との交流会、17日はジンギスカン・フォーラムとジンギスカン普及宣言、そして19日までジンギスカンの食べ比べなどが行われたのです。

平成18年(2007年)12月18日、ジンギスカン鍋は農林水産省主催の「農山漁村の郷土料理百選」において、北海道の郷土料理として選出されます。

4月29日の出来事としては、カスティーリャ王国によるカナリア諸島グラン・カナリア島の占領(1483年)、キャプテン・クックによるオーストラリアのイギリス領有宣言(1770年)、植村直己の単身犬ぞりによる北極点到達(1978年)などがあります。

ちなみに4月29日は「昭和の日」・「羊肉の日」の他に、「畳の日」・「エメラルドの日」・「木造住宅の日」・「WorldDanceDay化学兵器による全ての犠牲者を追悼する日」・「肉の日」などに設定されています。